「健康が一番の幸せでぜいたく」体操・サークルなど 90歳を過ぎてますます元気な上條栄三さん

早寝早起き、人との交流と運動、そして食事の和食。上條栄三さん(松本市開智1)、御年91歳の若さの秘訣だ。毎朝のウオーキングやラジオ体操で体を動かしたり、伝統楽器や童謡唱歌のサークルで声を出しておしゃべりを楽しんだり。上條さんは「仲間からは『まるで70代に見える』と言われます」と胸を張る。
毎朝4時半に起床。新聞を読んだ後に外出し、5時半に仲間と合流。松本城の周囲を歩いてから、縄手通りまで足を延ばすなど合計3~4㌔歩く。その後は市中央図書館の駐車場に場所を移し、ラジオ体操に汗を流す。
これが10年以上続く上條さんの朝のルーティンだ。「コーヒーが好きだからお城近くのコンビニで一服することもある」。こうしたリラックスした時間を過ごすことで、体だけでなく、心の健康も増進する。
また、サークル活動も積極的だ。伝統楽器・銭太鼓では体を動かし、童謡唱歌では大きな声を出して歌う。童謡唱歌のサークルには、男性は上條さん一人だけで、「女性と一緒に頑張るのも若さの秘訣」と、お茶目な一面も見せる。
服装にも気を使い、取材の日は青のスプリングセーターにピンクのシャツ、そしてチノパンととてもファッショナブル。以前は恥ずかしがりやで、服装も地味めだったが、「サークルに参加することで、気持ちが明るくなった」と、心の変化が見た目にも表れた。
さらに、4月には仲間らと一緒に諏訪湖1周のウオーキングをし、健康づくりに取り組む官民連携団体、松本ヘルス・ラボが行う体操にも月2回参加する。車の運転は「70年以上していない」といい、南松本方面など、ちょっと遠出する際は、自転車を利用する。
「やることがいっぱいで、暇がない」と笑い、「面白くないことがあっても、ウオーキングでストレス解消!」と、体を動かすことが楽しくて仕方ない様子だ。

以前から健康に気を使っていたわけではない。食品会社に勤めていた頃は、体を動かすことはほとんどなく、アルコール依存症に苦しんだ時期もあったが「妻と子どものおかげで今は克服できた」。
転機は退職後、60歳を過ぎてから。健康のためにとウオーキングを始め、家で規則正しく食事を取った。
食事を管理するのは、85歳の妻栄子さん。夫の健康を気遣った食卓には、魚を中心に使った和食が並び、肉料理は年に1、2度しか出ないという。
「80代になり健康が『一番の幸せ』と思うようになった」と上條さん。「健康が『一番のぜいたく』」とも。そして「今の自分の健康があるのは、妻やみんなの支えがあってこそ」。一日一日、感謝の気持ちを忘れずに暮らしていく。