
今年の夏も暑くなりそうだ。気温30度以上の真夏日が、松本でも5月中旬から観測されている。それとともに、熱中症の疑いで人が搬送されるというニュースを見聞きすることも…。今や人ごとでは済まされない熱中症。症状が出るのを防いだり軽減したりするのには、冷涼な環境の確保が大きなポイントになる。自治体では誰でも利用できる涼みどころを指定、「遠慮せずに使って」と呼びかける。
厚生労働省のリーフレットでも熱中症が疑われたら涼しい場所へ避難をと掲げる。「公共の場所で涼める場所がある。事前に知っておいてほしい」と県健康福祉政策課の担当者。
市町村には熱中症対策で3種類の施設を指定しているところがある。▽指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)▽クールシェアスポット▽給水スポット―だ。
クーリングシェルターは、熱中症特別警戒アラートが発表されると開放される。特別アラートは、気温と湿度などから算出する「暑さ指数」が県内の全地点で35以上になるという予想で発表される。一昨年4月に運用が始まったが、まだ発表されたことはない。
そんな非常事態にならなくても利用できるのがクールシェアスポット。シェルターと兼ねている施設もある。
給水スポットでは、マイボトルに無料で水道水を補充できる。
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昨年7月時点の県のまとめで、最も多くシェルターを指定しているのが松本市だ。76カ所は周辺自治体の5倍ほど、長野市と比べても2倍以上だった。
「市内全体をカバーできるよう、きめ細かく指定した結果」と、制度開始から市環境・地域エネルギー課で担当した北澤美乃里さん(現里山辺地区地域づくりセンター主事)は話す。
ただ、数は多くても利用されて熱中症防止につながらないと意味がない。「シェルターは事前に場所を把握し、スポットは普段から使ってもらいたい」と北澤さん。
特に呼びかけたいのは高齢者だ。暑さや水分不足に対する感覚機能や体の調節機能が低下している一方で、自宅にエアコンがあるのに使用をためらいがち。「スポットに集まってみんなで涼めば節電にもなる。友達とおしゃべりしながら過ごしては」と同課の現担当者、當銀郁弥主任。
「信州はクーラーいらず」という感覚は危険だとも肝に銘じるべきかもしれない。
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各自治体は、3施設の指定を進めている。どこにあるかは、県のサイト「信州くらしのマップ」で探すことができる。トップページから「生活」→「熱中症対策関連施設」とたどる。