上高地の保全につなげて 松本の小石興業が大正池の砂を商品化

土木工事・生コン製造販売などの小石興業(松本市波田)は、上高地(同市安曇)にある大正池のしゅんせつ工事で出た砂礫を原料にし、園芸などに使える砂「上白砂 KAMI―HAKUSA」を商品化、販売を始めた。同工事を通じ長年、大正池の保全に関わってきたことを広く知ってもらうほか、「上高地の新たな土産になれば」と期待する。
上白砂は砂礫をふるいにかけて不純物を取り除き、粒の大きさなどを選別。洗浄、乾燥させて仕上げる。粒の大きさは1~3㍉。さらりとした自然素材ならではの優しい手触りが特長で、園芸のほかアクアリウムやクラフトの材料としても適している。
同社は、1977年からしゅんせつ工事を開始。毎年、11月ごろから約1カ月かけて行う。1回の工事で出る砂礫の量は約2万立方㍍で、現在は、水殿ダム左岸の東京電力が所有する土地に置いている。しかし、その場所も満杯状態で、今後の保管場所も課題という。
こうした経緯を踏まえ約1年前から、同社内にプロジェクトを立ち上げ、砂礫の活用法を検討。「環境保全のために生まれた砂を、行き先のない砂ではなく、価値あるものとして循環できないか」として上白砂を考案した。
今後、上白砂を固めるなど加工したり、ガラス製品にしたりすることも検討するという。
上白砂の売り上げの一部を上高地のために寄付することにしており、同社グループ営業部の濱陽介部長は、「この砂を買ってもらうことが、上高地の保全につながる」と期待する。
上白砂は5㌔4千円、10㌔6千円。購入については上白砂のウエブサイトから。同社TEL0263・92・3092