新しい鳥居通り初め 松本・深志神社54年ぶり建て替えで

松本市の深志神社(深志3)で6月2日、54年ぶりに建て替えた木造鳥居(両部鳥居)の竣工(しゅんこう)祭・通り初め式が行われた。近くの園児や市民らも参加し、真新しい朱塗りの鳥居をくぐった。
氏子総代や建築関係者らが参列して神事を行った後、柱材を調達した上松町の池田木材社長・池田聡寿さん(65)が木遣(きやり)を奉納した。今回は、鳥居最上部に渡す笠木(かさぎ)などは1850(嘉永3)年建築のものを継続して用いる一方、親柱や控柱(ひかえばしら)は天然の木曽ヒノキを使用。「新旧」を組み合わせ鳥居の歴史をつないだ。
池田さんは「品質の良い木曽ヒノキが用いられたことは本当にうれしい」。工事を担当した松本市の大澤建築店(笹賀)棟梁(とうりょう)の大澤伸章さん(52)は「素晴らしい木で鳥居を復元し、いい緊張感の中で仕事ができた」と、感慨深げに話した。
通り初めには、認定こども園深志(深志2)の年長児26人も参加。「きれいな柱だね」「かっこいい」などと言いながら、鳥居を見上げていた。同園によると、散歩で深志神社を訪れる機会が多いという。
鳥居の建て替えは来年7月に実施する菅公御正忌1125年祭の記念事業として実施。近く手水舎の改修にも着手する。
同神社は通り初めを記念した御朱印をつくり、6日から社務所で頒布(千円)する。