40歳以上はつらつと 女子シニアサッカー県リーグ発足 4チーム総当たりで

生涯続けられる環境を整備

県内女子サッカー初のシニアリーグ「O–40(40歳以上)リーグ」が発足した。初年度は中信地方3チームと諏訪地域1チームの計4チームが参戦。子どもがサッカーをし、一緒にボールを蹴るうちに「自分もやってみたい」と始めた母親や、かつて大学や社会人チームなどでプレーした人たちがボールを追う。
5月31日の開幕節には、会場の塩尻市中央スポーツ公園の人工芝グラウンドに30人ほどが集まった。8人制で前後半20分ずつ。30代の選手を1人だけ加えることができ、交代はいったんベンチに退いても再出場できる。家庭の事情などで人数がそろわないチームは、他チームから助っ人を借りて臨んだ。
試合は1対1の激しい競り合いあり、ヘディングシュートありと見応え十分。はつらつとプレーする選手たちが輝く。

中信勢3チーム「体力づくりも」

県内ではシニア男子のリーグ戦は40歳以上、50歳以上、60歳以上の各年代で行われている。女子初の40歳以上リーグは、4チームが総当たり2回戦で、11月まで月1回(8、9月は休み)試合をする。
木祖村の「源流ケリージョ」(12人)は、小中学生の「源流フットサルクラブ」でプレーする子どもの母親らが2012年に結成した。以降メンバーを加えながら、体育館などで練習・試合をするフットサルのチームとして継続し、大会にも出場してきた。
時には酒席も設けるママ友のチームワークは抜群で、フットサルで培ったテクニックもある。息子と娘がフットサルをしているのを見て始め、チーム発足時から続ける主将の松原恵美子さん(50)は「サッカーの経験は浅いが、楽しんでできれば」。
松本市の「波田FCゴージャス」(9人)は、小学生女子チーム・波田FCバンビーナの母親らが中心。子どもが練習する時に毎週、自分たちもボールを蹴ってきた。
子どもが小学生のため、休日に母親だけが集まり試合をするのが難しい時もあるが、国体(現国スポ)経験者らも加わり、チームとして初の公式戦にやる気満々。関川まゆさん(43)は「練習の成果を発揮したい」と力を込める。
大町市と周辺地域のメンバーでつくる「大町タフィタO40」(11人)も、子どもがサッカーをしている、していたという母親らが中心。男の子2人がともに小中高でサッカーに取り組んだ松下千鶴さん(53)もその一人で「体力づくりが目的。年を取っても自分の足で歩けるはず」と、生涯スポーツとしての効果を期待する。
諏訪地域の「sol(ソル)」(20人)も、子どもがサッカーをしている母親らのチームだ。

プレーを通して日々生き生きと

女子のシニアリーグ発足を呼びかけたのは、県サッカー協会副会長で1997年に女子チーム「FC大町タフィタ」を創設して現在も代表・監督を務める川原幸子さん(63)。
県内各地の有力選手を集めたチーム「長野ファミリー」を編成し、日本サッカー協会が開く全国大会「O–40女子オープン大会」に昨年まで3年続けて出場した。その中で、選手にそれぞれの所属チームがリーグに参加したり、同年代の女性をチームに誘ったりするよう依頼し、念願のリーグにこぎ着けた。
「女性も、生涯サッカーができる環境を整えたい。サッカーをすることで、生き生きと過ごしてほしい」と川原さん。「なでしこ」とは言わないが、リーグの愛称も募集中だ。