
松本市安曇地区の母親らが2000年に立ち上げた育児サークル「わんだくらぶ」。近隣の波田や梓川地区からも参加し、長年、利用者で運営してきましたが、メンバーの入れ替わりで運営が困難になったため、本年度からは安曇地区保健福祉センターが引き継ぎ、新たな一歩を踏み出しました。5月11日に安曇保健福祉センターで開かれた1回目の様子を紹介します。
★親子で楽しむ、身近な遊びと交流
この日は波田、乗鞍地区から親子4組が参加。福祉コーディネーター2人と助産師1人がサポートしました。
最初は新聞紙を使った触れ合い遊びから始めました。新聞紙で作ったかぶとをかぶり、子どもの日の雰囲気を楽しみながら、紙を細長く破いたり、丸めて投げたり。
小さな子どもは新聞の感触を楽しみ、布団のようにくるまってご機嫌な様子。「家では後片付けが気になってためらう遊びも、ここなら思い切りできるのがいいですね」と安曇地区主任児童委員の井上のぞみさん(50、安曇)。自主サークル時代からボランティアとして関わってきました。
続いて安曇福祉ひろばのコーディネーターが、簡単なストレッチを紹介しました。育児でこわばりがちな体をゆっくり伸ばし、柔らかい棒状スポンジを使って、自重でふくらはぎや背中をマッサージします。「ここ意外と痛い」「気持ちいい」といった声が上がり、リラックスした空気に包まれました。
締めくくりはカフェタイム。お茶の名産地、八女(やめ)、掛川、宇治、嬉野(うれしの)、知覧の5種類の緑茶を飲み比べ、おやつを囲みながら交流を深めました。「こんなに味が違うんだね」と驚く人もおり、次回以降は紅茶や甘酒など、メニューを変えて行う予定。「地域のボランティアの方もお誘いして、世代を超えて和める時間にしたい」と井上さん。
参加した母親は「上の子の時は新型コロナ禍で、こういう場がなかった。ここで知り合いやつながりが増え、誘い合って違うイベントにも行ける。子どもも小さい頃からお友達ができるので、これから毎回楽しみです」。
★季節を感じる体験、みんなで共有
運営が代わってもサークル名は引き継がれました。「『わんだ』は『おちびちゃんたち』。地域のお年寄りが、親しみを込めて子どもたちをこう呼んでいます。温かな響きが込められています」と井上さん。
今後は、自主サークル時代の活動を受け継ぎながら、季節に合わせた内容にしていく予定です。夏は自然を感じる屋外活動や、「丸ごとのスイカを知らない子どもが増えている」という声を参考に、みんなで切り分けて味わう体験、冬はわらべ歌や人形劇、パネルシアターなど、室内で楽しめる催しを企画しています。
井上さんは「子どもたちは多くの人と出会い、たくさん名前を呼ばれて育つことが大切。この場をつないできたお母さんたちの思いを受け継ぎ、親子ともに自宅とは違う場所で交流し、気分転換できる場にしていきたい」と話しています。
授乳やおむつ替えの出入りは自由。保健師が出席する回は、育児相談ができる。
【わんだくらぶ】 対象は松本市西部地域の未就園児と保護者・家族。会場は安曇保健福祉センター(乗鞍での開催もあり)、午前10時~正午(午後1時まで昼食可)。参加無料。要申し込み。問い合わせなどは同センターTEL0263・94・1121