
「水玉」を使って愛らしい1台に
バイクや時計、オーディオ、宇宙、秘湯巡り―など、追い求めるロマンは人それぞれだ。安曇野市で、脱毛サロンを経営する保科郁代さん(55、堀金烏川)のそれは車。ダイハツが2002年に発売した初代コペンに、草間彌生さん風の水玉を施して乗っている。
マフラーエンド部分はハート形で、ストップランプもハート形に点灯するなど、保科さんの夢をかなえ、「好き」を詰め込んだ1台だ。
ルーフを開けてドライブし解放感を味わう、松本あめ市に展示する、長野ノスタルジックカーフェスティバルなど県内外のイベントに参加する―と大活躍。来年は善光寺の御開帳パレードへの参加も予定している。
丸みのある車体、鮮やかな赤、水玉…と愛くるしい姿を、保科さんは「かっこかわいい」と満足そうに見つめた。
「孫と一緒にドライブ」が夢
2002年製のダイハツ初代コペン。軽のオープンスポーツカーで、コンパクトで丸みを帯びた、愛嬌がある車体が印象的だ。保科郁代さんの愛車は、ルーフが白で、車体が赤。ルーフには赤の水玉が、車体には白の水玉のカッティングシートが張られている。
ストップランプなど、車内外にハートをちりばめてある。松本市内を走る姿を見かけたことはあったが、オーナーに会うのは初めて。こだわりや手に入れた経緯などを聞いてみた。
車好きの父の影響で、保科さんも自然に車に興味を持った。日本車だけでなく、ドイツ車のベンツやアメ車(アメリカ製の車)にも乗った。車見たさにガソリンスタンドで働いたこともある。根っからの車オタクだ。
子育てが一段落した時、夢ができた。「バイクに乗りたい。免許を取りたい」。家族の猛反対に遭った。それならと、オープンカーに方向転換。レクサス、ポルシェ、ベンツ…と、車探しの日々が始まった。
「頑張って買っても維持が大変。大きいと小回りも利かない」。そんな思いが強くなった。悩んでいた時、友人の勧めでインスタグラムを見、コペンに行きついた。「前か後ろか分からないコロンとした形で、丸いライトがかわいい。軽だからコスパもいい。風も感じられる」
今度は、状態の良い初代コペン探しの旅が始まった。「いいコペンがある」と聞けば、朝のアルバイトを終えて高速を運転。片道3、4時間かけ横浜や名古屋などへ出かけた。販売店での滞在時間は30~40分。1週間で1500㌔走ったこともある。ようやく群馬県で、「これだ」と思う1台に出合った。5年前だ。「赤と白のツートンで、かわいくてビビッときました」
カスタムは月1回、大阪のコペン専門店に3カ月ほど通い、内装を中心に仕上げた。松本市出身の大好きなアーティスト、草間彌生さんの代表的なモチーフである水玉で飾るため、カッティングシートを作って貼るなど、外装は友人と一緒にコツコツと手作りした。「彌生さんの言葉を借りると、水玉は『永遠の魂』。そんな水玉を使い、愛らしい1台に仕上げた。車好きの男性にはあまり受けないが、女性や子どもには大人気」と笑う。
洗車は冬でも手洗いするなど、大切な大切な相棒だ。派手で、どこに行っても目立つが、天気のいい日にはルーフを畳みオープンにして走ると「気持ちが良く、乗り心地は最高!」。
来年は製造から25年たち、旧車の仲間入り。「いつまで乗れるか分からないが、還暦まで乗り続けたい」。ツーシーターで、チャイルドシートを取り付けられないため、ちょっと大きくなった孫と一緒にドライブするのが夢だ。