農業と発電を1カ所で 塩尻初のソーラーシェアリング 生活クラブ生協「はたけの発電所そらいろ」

塩尻市洗馬の農地に太陽光パネルを設置し、発電と農業を行う市内初のソーラーシェアリング(営農型太陽光発電所)が完成した。生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部東京)が出資する、きらら生活クラブ長野発電所として操業する。愛称は「はたけの発電所そらいろ」で、SDGs(持続可能な開発目標)推進の象徴として期待される。
農地は約23㌃。生活クラブ生協向けに食品を製造・提供する提携生産者、美勢商事(広丘堅石)のグループ会社、きららファームが管理・運営する。設置したガリレオ社製の駆動式両面パネル太陽光発電システムは、太陽の動きに合わせて角度が変わる「追尾式太陽光パネル」で、効率的な発電が可能だ。年間約10万5千㌔㍗アワーを発電できる。
生み出した電力は、脱原発や電気の国内自給を目指し、再生可能エネルギーの電気を扱う会社「生活クラブエナジー」へ売電され、美勢商事などで使用される予定。
農地では、ギョーザやニラ饅頭などの原料となるニラを栽培する。美勢商事は、原料野菜からの一貫生産を目指し、近隣農家から農地を借りて野菜を栽培、工場で利用してきた。
高齢化が進み耕作できなくなった畑を活用し、農作業の雇用も生み出すため、地域貢献につながる。これまでもニラの定植に生活クラブの組合員が参加するなど、交流を深めており、地域と連携したローカルSDGsを実現してきた。
竣工式は13日、現地で開かれた。百瀬敬塩尻市長が祝辞を述べ、きらら生活クラブ長野発電の小松直社長、生活クラブ生協長野の有沢ひとみ理事長が経過報告をした。テープカットをしたほか、愛称の「そらいろ」を大書した看板を披露。記念のニラ定植も行った。
生活クラブ生協塩尻支部組合員の都筑裕子さんが活動報告。「完成してうれしい。生産現場の担い手不足の解決に、塩尻支部組合員の『ニラチーム』メンバーを増やしていきたい」と述べた。