【ガンズリポート】「カフェトーク」東京で初開催 首都圏のファン・サポーターと交流

松本山雅FCの選手が登壇するイベント「カフェトーク」が6月20日、初めて東京で開催された。首都圏のファン・サポーターが参加しやすい交流機会をつくろうと企画された。試合の写真展やグッズ販売も行われ、延べ200人ほどが出張イベントを楽しんだ。

DFラインの意思疎通 宮部と金子が連係語る

東京駅からほど近い丸の内のビジネス街。明治安田生命ビルの一角にあるイベントスペースに雨の中、ほとんどが首都圏に住む山雅サポーターが足を運んだ。メインイベントの「カフェトーク」は2部構成。第1部にDF宮部大己とDF金子光汰、第2部にMF村越凱光が登場した。

百年構想リーグで3バックを組んだ宮部と金子は、参加者から意思疎通について尋ねられた。宮部が「金子君の良さはカバーリング。僕は信じて前の相手選手をつぶしに行く」と話すと、金子も「宮君(宮部)のところに僕が出た(カバーした)ら、達君(DF白井達也)がスライドしてくる。逆に達君が出たら、僕や宮君がスライドする。何も言わずに行ける」とDFラインの成熟度の高さを披露した。
終了後にはサインや写真撮影が行われた。神奈川県厚木市の新田理人さん(10)は、ファンだという宮部とのツーショットが撮れて「うれしい」とにっこり。10年来の山雅サポーターという母親の英美さん(43)は、「(練習後の)ファンサービスにはなかなか行けないので、こういう機会があってよかった。またやってもらえれば」と話した。

この日の企画は、山雅後援会東京支部がクラブに打診した。坂本琢磨事務局長(47、東京都中野区)は「東京にも山雅を応援する人はたくさんいる。クラブ本体が来たら喜んでもらえ、(後援会の)サポーター中心のイベントでは届かない層を掘り起こすことができる」と考えたという。
クラブは松本観光コンベンション協会の協力で、クーポンなどを用意して地元への観光誘致を図る一方、在京の協賛企業関係者を招き、山雅の発信力をアピールする機会としても活用した。
参加費は大人5千円と、松本での開催の2千円増しだったが、定員の倍以上の応募があったという。無料の写真展への来場者も多く、グッズの販売も好調だった。橋渡しを担った小澤修一チーフリレーションズオフィサーは「東京での接点として、とてもありがたい。毎年やってもいい」と手応えを話していた。

移籍発表直後の村越 海外目標にチャレンジ

村越は、J2テゲバジャーロ宮崎への移籍が発表された1時間後に登場。期せずしてファン・サポーターに別れを告げる場となった。
移籍の経緯について、宮崎からの獲得オファーは3月と今回の2度あったと明かした。最初は山雅でJ2昇格を目指す気持ちから断ったが、2度目は迷った。現在24歳で、海外でプレーする目標から逆算して考えたという。
元チームメートで、現在ベルギーでプレーするFW横山歩夢との会話も刺激に。今月6日、横山が百年構想リーグ最終戦を観戦しに松本を訪れた際、海外でプレーする楽しさを聞いた。13日のJリーグのオールスター戦で、初めて国立競技場のピッチに立ったことにも「チャレンジ精神をかきたてられた」という。
石﨑信弘監督の下で過ごしたこの半年が、山雅での7年間で一番充実していたという。「前からのプレスとはよく言うが、石さん(石﨑監督)だからできるようになる。(山雅の)伸びしろはまだまだ」と、残るチームメートへの期待を口にし、最後に「自分で選んだ(移籍の)道を正解にしないと。山雅で引退できるように頑張ってくる。ありがとうございました」と話すと、参加者が拍手を送った。