
「塩尻文芸の会」が主催する「短歌を楽しむ会」が6月に100回を迎えた。前身の会員限定の会が開かれてから45年、途中、誰でも参加できる形式にし、開催頻度も増やした。「短歌の里」をうたう塩尻市を中心に、愛好者の裾野を広げてきた。
節目の会は18日、同市の塩尻総合文化センター(大門七番町)で開かれた。最初、文芸の会の小澤婦貴子会長が「100回目となった。大勢の方の協力で成り立ってきた」と感謝のあいさつをした。
起点は1981年10月、「塩尻短歌会」の始まりを第1回と数える。塩尻文芸の会の短歌部門の会員によって年2回開かれた。
2017年には、「全国短歌フォーラムin塩尻」の事務局などから「初心者向きの歌会がほしい」という声が寄せられるようになったのを受け、新たに参加者を会員に限らず、地域も広く募る会がつくられた。名称を「短歌を楽しむ会」とし、こちらは年6回開催となった。
二つの会は並行して開かれていたが、重複するメンバーが増え、「短歌会」側から開催する回数を増やしたいという要望も出て、24年に統合することに。誰でも参加できる会の性質から「楽しむ会」の名称を継承し、「短歌会」の開催数を足し合わせた。
17年の「楽しむ会」初回から講師の一人を務める桃井直子さん(91)=本紙文芸選者=は、コロナ禍などを振り返って「長く続けるのは努力がいる」と実感を込めた。
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18日の第100回には22人が集った。最近の参加人数は安定してこのくらいという。
参加者は事前に作品を提出。歌会では、作者を明かさずに一首ずつ読み上げ、みんなで意見を出し合う。
字余りや仮名遣いといった基礎的な指摘があったり、表現の適切さや解釈を掘り下げたり。意見が飛び交う中、ある参加者が「俺にはないセンスだ」と感嘆の声を挙げ、一同から笑いが起こる場面もあった。
同市の三尾満子さん(63)は2回目の参加。1月に亡くなった母の蔵書に短歌の紙片があったのをきっかけに歌を作り始め、市の広報誌で「楽しむ会」を知った。「自分の歌に、皆さんそれぞれ感じ取って感想を言ってくれる。勉強になる」
山形村の小林かつ代さん(81)も「皆さんの批評が的確」。人生の記録という思いで歌作りをしているが、「一人だと良いか悪いか分からない。この会が楽しみ」という。
第100回の司会を務めた桃井さんは、冒頭で呼びかけていた。「この会はずっと続く。勉強していきましょう」
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第101回は8月6日。参加費100円。7月30日までに自作を提出する。