〝二刀流〟こだわり技磨く パワーリフティングと剣道の競技者 松本の内田隼平さん

自身鍛え続け 競技力に相乗効果

松本市島内の公務員・内田隼平さん(29)は、パワーリフティングと剣道の〝二刀流〟競技者だ。始めて約7年のパワーリフティングは、6月14日に白馬村で開かれた北信越大会の59㌔級で初優勝し、小学1年生から続ける剣道は5段の腕前。米国発祥の重量を競う競技と、精神力も鍛錬する日本の武道の両方に汗を流す。
パワーリフティングはバーベルを肩に担ぎ、しゃがんで立ち上がる「スクワット」、ベンチ台に横になり、胸の上で押し上げる「ベンチプレス」、床に置いたバーベルを引き上げる「デッドリフト」の3種目で総重量を競う。
北信越大会の59㌔級は自身を含めて出場2人だったため、内田さんは優勝より自己記録を5㌔上回る北信越記録(555㌔)の更新を狙った。
しかし、「大会直前の減量に失敗した」。最も得意な1種目目のスクワットは「足に力が入らなかった」といい、最終3回目の試技も、自己記録より5㌔軽い205㌔を失敗。197.5㌔に終わった。
これが精神的にも影響し、2種目目のベンチプレスは117.5㌔(自己記録は120㌔)、最後のデッドリフトは自己記録タイの220㌔。トータル535㌔で目標に届かなかった。階級を超えて相対的な順位付けをするポイントがトップで最優秀選手賞を受けたが、内田さんは「満足な大会ではなかった」と苦笑い。
長野市出身。強豪の松代高校と日本体育大の剣道部に所属した。大学4年時に筋トレの一環でベンチプレスに取り組み、友人に「強い(重い重量を挙げられる)から大会に出てみたら」と勧められたのが、後にパワーリフティングを始めるきっかけになった。
2019年、就職先が松本市内に決まると、ベンチプレスで2度の世界王者になった鈴木佑輔さんがオーナーを務めるジム「B.A.D.」(同市島内)の門をたたき、その年の8月にパワーリフティングに本格的に取り組み始めた。「3種目やるわくわく感があった」という。
現在はジムで週2、3回トレーニングするほか、剣道も市内の道場で週2、3回稽古して大会に出場。両方の競技力が上がる相乗効果があるという。
「剣道は生活の一部で、パワーリフティングは自分に自信を付けてくれる。両方をできる限り続けたい」と内田さん。二刀流にこだわり、自身を鍛え続ける。