
安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館は9月27日まで、日本昆虫協会会員で写真家の栗田貞多男さん(80、長野市)の個展「森を舞う蝶」を開いている。雄の羽が光沢のある緑や青に輝く「ゼフィルス(ミドリシジミ族)」を中心に、オオムラサキやアサギマダラなどの写真が並ぶ。
ゼフィルスは国内に25種類が生息。コナラやミズナラなどの雑木林にいて、雄は木の枝の先端などに縄張りを持ち、ライバルが近づくと羽を広げて威嚇し、追尾もする。
会場には、雄2匹が動き回る姿を多重露光で撮り、1枚の中に何匹も飛んでいるように見える写真など、多彩な作品がそろう。キリシマミドリシジミの羽化を捉えた写真は、メタリックグリーンの羽の表と、銀白色の裏との対比が分かる。
長野市出身の栗田さんは30歳ごろ、山岳写真家や昆虫研究家として活動した故・田淵行男にチョウが飛ぶ写真を見てもらう機会があり、時折指導も受けたという。「人間性も含め、憧れの人だった」と話す。
7月26日にスライドショートーク(要予約)、8月23日にギャラリートークがある。共に午後2時から。
開館午前9時~午後5時。祝日を除く月曜休館。入館料は高校生以上310円。同館TEL0263・72・9964