
木曽町開田高原の陶芸家・下岡千代里さん(40)と同町福島の線画作家・杉本章江さん(48)の初の二人展「陶と線」が25日まで、同町福島の玉井屋ギャラリーで開かれている。白を基調にした繊細で優しい雰囲気の作品が共演している。
下岡さんの作品のほとんどは、還元焼成技法の青みがかった白い磁器。全体的に丸みを帯びた優しい雰囲気で、皿や器、湯飲み茶わんなどのほか、花器などに使える作品もある。「日常で、気軽に使ってほしい」と下岡さん。
杉本さんの作品は、白のキャンバスにゲルインクペンを使った極細の線で表現。展示している中で最大のF8サイズの作品はエッジの効いた線を迷路のように描き込み、杉本さんは「その時の心情。見る人が想像力を働かせてくれたら」と話す。
下岡さんは地元の高校卒業後、県内の専門学校で陶芸を学び、その後、窯元で約1年修業。いったんは陶芸から離れたが、約6年前から趣味として再開しイベントに出展したり、人に教えたり。6月から、「陶芸一本」で取り組む決意をした。
杉本さんは青木村出身。幼い頃から絵を描くのが好きで高校卒業後、都内で暮らしていた時も趣味でパステル画などを描いていた。同町に移住し、「ペンとノートだけで描きたい」と、2020年ごろから、線画に取り組んでいる。
3年前、二人は絵画のワークショップで出会い、意気投合。今回、内装が真っ白なギャラリーがあることを知った下岡さんが「二人の作品を展示するのに合っている」と杉本さんを誘った。
「新たな挑戦もしているので、そこも見て」と下岡さん。杉本さんは「線画の世界を知ってほしい」と期待している。
入場無料。午前10時~午後5時(22、23日は午後8時まで)。問い合わせは同ギャラリー080・9069・0183