
「大勢の前でショパンの曲を弾きたい、ショパンだけを―」。安曇野市穂高柏原の西山裕也さん(16、松本美須々ケ丘高校2年)の望みが、8月9日に実現する。師事するピアノ講師、粟谷茂さん(50、同市穂高)と二人で、ピアノコンサート「ショパンの午後」を市内で開くことになった。
西山さんは小学3年の時、音楽を扱ったテレビアニメ「クラシカロイド」を見て、クラシック音楽に興味を持った。2年後、動画でショパンの「英雄ポロネーズ」に触れ、衝撃を受けたという。
独学でピアノを弾いてみたが、「力の入れ加減など、自分だけでは分からない」と限界を感じ、中学1年で粟谷さんの門をたたいた。
粟谷さんは名古屋音楽大大学院を修了後、パリ留学などを経て、東京で演奏家、講師に。2021年、安曇野市に移住した。
西山さんについて「本当にショパン、特に舞曲が好きで、私の前で最初に弾いたのも『英雄ポロネーズ』だった。華があり、やりたいことがどんどん出てくる」と評価する。
西山さん自身は「人前で弾くことが好き」。学校帰りに松本市の信毎メディアガーデンや松本駅構内のストリートピアノに向かうと、人だかりができることもある。昨秋はショパン国際コンクールin ASIA長野地区大会で銅賞を受けた。
8月のコンサートは「語りと演奏で巡るショパンの人生」がテーマ。2部構成で、第1部はショパンがポーランドを出てパリに行くまでを、二人が計8曲の演奏と語りで紹介。第2部はパリで成功してから亡くなるまでを9曲で紡ぐ。
安曇野市穂高のあづみ野コンサートホールで午後2時から開くが、評判を聞いた人たちでチケットは完売。現在はキャンセル待ちだ。この状況に二人は、前日の8日にも同じ内容の演奏会を開こうと、現在、会場探しに奔走中。