安曇野の蝋作家・佐藤敬子さん指導 オリジナルろうそく作りに挑戦

厳しい暑さの夏が始まった。日中の猛暑が収まった夜は心身共に「ほっ」としたいものだ。そんな時のアイテムとしてろうそくはいかがか。その明かりにはリラックス効果や自律神経を整える効果があるという。同じ効果が香りから得られるというエッセンシャルオイル(精油)を使った化粧水。この二つを作る体験ができる蝋燭屋アジト(安曇野市穂高有明)のオーナーで蝋作家の佐藤敬子さん(57)に教わりながら記者のオリジナルを作ってみた。

火の明かりと香りで癒やしを

まず、ろうそく作り。佐藤さんが用意してくれたのは植物性のろう、パームワックスを中心にパラフィンワックスなどを独自調合したろうと、型を取る3㌢四方のシリコーンカップ、ろうそくの芯、模様を付ける竹炭粉だ。
「溶かしたろうを何度にして、何度で型に流し込むかが、ろうそく作りの肝で、作家の企業秘密」と佐藤さん。
佐藤さんが鍋に入ったろうの温度調節をしている間に記者は、ろうそくの芯が取り付けられた型の内側に、完成した際の模様になる竹炭粉をへらで塗った。佐藤さんのゴーサインでろうを型に流し込んだ。あとは数十分、固まるのを待つだけだ。
その間を利用して、化粧水作り。佐藤さんはクロモジハッカ、レモン、スギ、ニオイコブシ、ヒノキ、アスナロ、モミの7種類の精油と、化粧水のベースとなるクロモジウオーター17㍉㍑を用意。好みの香りの精油を組み合わせて、合計5滴をベースに混ぜれば完成するという。
記者は精油の香りを嗅いだ。クロモジハッカとレモンは予想通り、爽やか。スギとヒノキはこれまでも嗅いだことのある森の香り。驚いたのはニオイコブシとアスナロ。甘く、パンチのある香りは、初体験で、記者はこの2種類を各2滴、クロモジハッカを1滴という配合にした。
個性の強い香りを合わせたため、「邪魔し合うかな」と心配したが、完成した化粧水を顔に一吹きすると、段階を追って香りが感じられ、十分満足する仕上がりだった。
佐藤さんは「どういう配合にしてもいい香りになるのが精油のいいところ」と話した。
ろうそくも完成。この夏の楽しみが増えた。
蝋燭屋アジトでは、毎月テーマを変え、ろうそくと精油などを使ったアロマクラフトの体験会(所要時間約2時間)を開催。8月は毎週水曜午後1時半~と、1、2、8、9、23、29、30日午後2時45分~。各回定員2人(月全体の定員8人)。料金4千円。予約はインスタグラムから。