【亜矢子先生に聞いてみよう!】#64 答え合わせしなくても大丈夫?

Q 答え合わせをしないで問題集を解いているので聞くと、答えを失くしたとのこと。大丈夫でしょうか。(中学1年男子母、後編)

「できるかも」自己予測が大事

A 前回に続き、問題集を使って家庭学習の質を変える話。今回は解答集の使い方です。
日々子どもたちを見ていると、多くはノート提出を目的に解答を見て「〇か×」を付け、赤で正答を書き込んで終わらせている。限られた時間の中で早く終わらせたい気持ちは分かりますが、この作業が積み重なっても、知識にとどまらない本物の学力はほとんど伸びません。
さて、多くは学校で配布される問題集をやりますよね。学校教材の良さは、何と言っても内容が網羅的で安価なことです。一方で、すべての子どもに一律で配布されるため、得意・不得意に合わせた設計にはなっていません。つまり個々に合わせた使い方が重要と言えます。
そこで取り組む前に、まず問題集を開いて学習するページをざっと眺めましょう。「この単元、7割くらい取れそうかな」。この自己予測が、その後の学習を大きく左右します。
7割程度できそうなお子さんであれば、すぐに解いて構いません。ただし、答え合わせの仕方が重要です。正答を赤で書き込んではいけません。その瞬間、脳は「終わった」と判断し、思考を止めてしまいますから。数日おいてから、再度やり直しをしてみてください。
「6割も怪しいかもしれない」場合はどうするか。最初から答えを見て「この問題にはこう答えるのか」と覚えてしまいましょう。ただ、答えを写さないで! 見て覚えるのです(別の紙に練習はOK)。
範囲は1ページだけ、10問だけなど少なめに。そしておやつを食べて休んだ後、やってみて。〇がたくさん付く喜びを体感するはずです。「できるかも?」の期待と自信を付けつつ、問題パターンを積み重ねていくことで脳の中で出題と解答の連携ができてきます。
時間を決めて、やりすぎないようにしましょう。「1ページやれば十分」。そう言ってあげてください。まずは苦手感を取り除くこと。それが最重要なのです。(小島亜矢子 一般社団法人こどものみらい舎代表)