塩尻市立図書館の読書感想文コーナーに書店と協力し在庫表示

塩尻市立図書館(大門一番町)が、夏の読書感想文コンクールの特集コーナーを設け、課題図書を展示するほか、本ごとに市内書店の在庫を表示している。書店での販売につなげる、図書館としては珍しい取り組み。「一緒に活字文化を盛り上げていきたい」と司書が発案した。
夏休みの時期は、貸し出し予約が課題図書に集中する。「3人待ちだよ」「あちゃー」。そんなやりとりがよくあるという。すぐに借りられる本に替える児童・生徒も多いといい、同館司書の犬塚怜南さん(26)は「せっかく興味を持った本があったのに」と、残念に思っていたという。
同様の課題を感じていた子ども向け文学担当の同僚と話し、書店の在庫を伝えることを思い付いた。「本屋に行けば読める」と、その場で子どもたちに選択肢を示すアイデアだ。
市内の4書店に打診し、快諾を得て7月14日、館内の児童書エリアにコーナーを設けた。小中高向けの計33冊の表紙を並べ、書店ごとの在庫を○×で示した。
在庫の有無は、職員が定期的に電話で確認する。子どもたちが店頭でスムーズに買えるようにと、専用の注文カードも作った。「書店と連携したい」という熱意が生んだ手作り企画だ。
「本来は在庫の有無は表に出したくないが、子どもたちに知ってもらうのはいいこと。図書館と複数の書店が協力する、全国的にも珍しい取り組みだと思う」と、興文堂書店(大門三番町)の奈良井功社長。他の3店は、中島書店高原通り店(広丘高出)、丸文塩尻書店(大門一番町)、神田堂(広丘野村)。特集コーナーは8月末まで。