「心に安らぎ与える作品を」安曇野出身・イラストレーターとしても活動する三枝駿希さん

「ふるさと」の風景 地元で販売

菜の花が咲く田園風景、残雪の山が映える青空にこいのぼり―。安曇野市堀金烏川出身で都内のデザイン会社に勤める傍ら、イラストレーターとして活動する三枝駿希さん(23、東京)が手がけた「ふるさとグラフィックス」シリーズの1点だ。古里の風景に想像を加え、タブレット端末で描く。「見る人の心に安らぎを与えたい」という。
「ふるさと―」は縦8㌢、横5㌢ほどの小品。現在30種ほどあり、このうち同市の「旬の味ほりがね物産センター」(堀金烏川)や「北アルプス牧場」(穂高有明)をモチーフにしたものなど8種を今月から、「あづみ野バザール穂高神社店」(穂高)で販売している。フレーム付きで1200円。
同店を経営する「あづみ野バザール若松屋」(同)のスタッフがたまたま、三枝さんの実家に飾ってあった「ふるさと―」を目にしてほれ込み、店で取り扱うことを提案した。
「自然や田舎の風景を、かわいく落とし込むような感覚で描いている。木を丸や三角といった簡単な図形で表現することで、グラフィックとしての美しさもあると思う」と三枝さん。小品にするのは「部屋に『小さなふるさと』が置いてあると、すてきだな」と考えたからという。

子どもの頃から絵を描くのが大好きだった。生き物も好きで、1、2歳の時から魚の絵を描いていた。小学生の頃には「物づくりがしたい。クリエーティブな仕事がしたい」と思っていたという。
長岡造形大(新潟県)の視覚デザイン学科に進み、パッケージや写真、イラスト、ブランディングなどを幅広く学んだ。卒業制作では、子どもの頃に描いていた魚を点描で仕上げた。いずれも自身が創作したオリジナルの魚だ。
「ふるさと―」を描き始めたのは、大学2年の終わりごろ。4年時には文化祭で販売し、フレーム付きの絵のほか、カレンダーやステッカー、ポストカードなどがほぼ完売するほどの人気で、後にイラストレーターとして活動するきっかけになったという。
「今後も郷里に関係する生き物や植物、自然に関するものを描いていきたい」と三枝さん。インスタグラムで原画数点を公開している。