小中学生が富士電機松本工場見学で半導体製造工程など学ぶ 

県内の小、中学生23人が7月11日、松本市筑摩4の富士電機松本工場を見学し、高性能半導体の製造や地域貢献などを学んだ。企業訪問などを通じ、グローバルな視点を持った人材を育てる教育事業「We Are Astra!~長野県の明日を切り拓くトラベラーズ~」(実行委員会主催、通称・アストラ)の一環。
中信地方からは、児童、生徒13人が参加した。午前中は山形村の農業法人、午後は同工場を訪問した。
同工場は主に産業・情報機器や発電装置、自動車、家電製品用のパワー半導体に組み込まれるチップを製造。安定供給のため山梨県や青森県、マレーシアにある同社工場と技術連携も図っている。
児童、生徒は業務内容や半導体の製造工程などについて、PR動画や製品サンプルを見たり工場従業員から説明を受けたりした。地域行事への積極的参加についても教わった。
続いて6班に分かれ、若手従業員の話を聞いた。入社4年目の女性は「仕事で困ったことは」との質問に、「分からないことばかりで悩みも多いけれど、周りの先輩たちが優しく教えてくれます」。東京から転勤してきた男性は「東京と松本ではどちらが働くのにいいか」と聞かれ、「東京は通勤が大変。松本は自然が豊かで人が親切なので、仕事も暮らしも松本の方がいいかな」と笑顔で答えた。
訪問後、白馬中学校(白馬村)1年のケリー紬ソフィアさんは「ここで製造された半導体が私たちの社会や暮らしを支える基盤になっていると知りました」と感想を話していた。
アストラは県内の企業や経済団体、県教委などが実行委員会をつくって運営。6月には信州大の留学生と交流した。今後は茨城県つくば市のJAXA(宇宙航空研究開発機構)見学などを予定している。