【ビジネスの明日】#85 未来アルプス代表 鳥居 直樹さん

「ヨガ」を幅広い分野に生かして

「ヨガをあらゆる分野で役立つようにカスタマイズして、多くの人に届けたい」。こう熱く語るのは松本市内でヨガ教室を開きながら、出版などを手がける未来アルプス(辰野町)を設立した鳥居直樹さん(46)だ。現在、第1弾書籍となる登山愛好者向けのヨガ実用書の出版準備をしており、「これを機に自分の経験を伝えられたら」と力を込める。
第1弾書籍の題名は、「ヨクキク山ヨガ」。登山愛好者らが、山歩きを長く楽しむための、家で手軽にできる体づくりとケアのヨガを紹介する実用書といい、「久しぶりの登山で体力が心配」「筋トレやストレッチが続かない」「登山はしたいが、体の準備が分からない」などといった悩みに応える内容だ。
分かりやすいヨガのポーズ写真を多く使い、独特の呼吸法と共に、登山のどういう場面で役立つかなどを解説。美しい山の風景写真も挿入し、100㌻前後を想定している。
現在、「いつまでも山を楽しみ続けたいあなたへ」のプロジェクト名で、制作費などを調達するクラウドファンディングを実施(30日まで)。「多くの人に興味を持ってもらいたい」と期待している。
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千葉県出身。大学まで同県内で暮らし、卒業後は電機メーカーの営業職に。
転機は2013年。新婚旅行でインドを訪問。当時は妻の方が興味があったというヨガをするためだ。「ヨガの聖地」として世界的に有名なリシケシュで「アシュタンガ」という流派を体験。それは想像以上にハードで難しく、「初心者だから当たり前だが、こてんぱんにやられた」。
この苦い経験が逆に引き込まれる刺激になり、帰国後は会社を辞め、派遣などの仕事をしながらヨガの修行に没頭するようになった。
20年、子育てなどにいい環境を求め、辰野町に移住。松本市内で教室を開くようになるまでの10年近くの間に、日本に「数十名しかいないのでは」というアシュタンガヨガの「正式指導者」になるため、5回ほどインドへ渡り長期修行。22年、資格を取得した。
こうして得たヨガの知識や魅力を「どうやって広めるか」を模索。教室の生徒の「登山をしたら足が痛くなった」「転びそうになった」などの声から、特定の分野用にヨガをカスタマイズし、ピンポイントで伝えることを思いつき、出版社を立ち上げた。
「ヨガに関する自分の出したい本を出せる会社にしたい」と先を見据えている。