
まつもと市民芸術館(松本市深志3)で、8月27~30日に上演する演劇「松本のオフィーリア」の制作が進んでいる。旧制松本高校などを舞台にした若者群像劇で、7月28日は出演者や制作スタッフが旧制松高の校舎だった市あがたの森文化会館などに足を運び、作品へのイメージを深めた。
同作の時代設定は、太平洋戦争を間近に控えた1940(昭和15)年。治安維持法により松高生への思想弾圧が行われた史実を題材に、若者の抵抗、友情、愛情などを描いた。
オフィーリアは、シェークスピアの四大悲劇の一つ「ハムレット」に登場する女性。作中の松高生たちは、思想弾圧への抵抗として「ハムレット」上演を計画。その過程と結末に、さまざまなメッセージが込められている。
見学には役者7人など15人が参加。旧制高等学校記念館では、同館学芸員の鈴木美恵さんから松高生の生活、気風、文化、寮生活、松本市民との関わりなどを聞き、あがたの森文化会館では校舎の雰囲気を体で感じた。
松高生に誘われてオフィーリア役を引き受ける女性「キヨ」を演じる高橋彩香(さやか)さん(同市出身)は「昔のことを学ぶために来たが、実は今と地続きなのだと知った。大きな収穫を得た」と充実した表情を見せた。
全4公演。視覚や聴覚に障がいがある人に向けた鑑賞サポートや託児サービスがある。いずれも要申し込み。4千円、25歳以下2千円、障がい者割引3500円。詳細問い合わせは芸術館チケットセンターTEL0263・33・2200