
安曇野市堀金烏川の木版画家、小平彩見(53)さんは8月8~16日、個展「窓を開けば」を同地区の家具工房CRAPOショールームで開く。窓を開けた先や、その内側に思いをはせた作品約20点と、30年ぶりに描いたという油彩画2点を、同工房製の家具を生かして飾り付ける。
油彩画に着手したのは昨秋。以前から「窓をテーマにした絵本を作りたい」と思っていた小平さんは、その一歩として2枚の絵に挑戦した。
どちらもF15号で、題名は個展のタイトルにもなっている「窓を開けば」と「ただいまの灯る街」。同じ構図の街並みの朝と夜で、前者は鳥が舞い、爽やかな空気感を出し、後者は家々の窓から温かい明かりが見え始めた光景という。「絵本は完成していないが、2枚の間の時間帯に起きる出来事を物語にしようと思う」
版画は、油性インクで多色刷りした板目木版「窓の向こう」「窓の雲」や、水生インクの多色刷りの「月夜の散歩道」など。木の断面を版木にする木口木版の「窓枠の向こう」「帰り道」などはモノクロームの作品だ。
同工房での展覧会について、小平さんは「無垢材の家具が並ぶ空間に、絵画というジャンルが加わることで、魅力を引き出し合いたい。この企画がショールームにとって、もう一つの『窓』を開くことになれば」と話す。
午前10時~午後6時(16日は5時)。14日は休み。同工房TEL0263・73・0727