緑内障の体験を絵本に「失明の危険や早期発見の大切さ知って」 松本の横山ゆき子さん自費出版

松本市村井町北の横山ゆき子さん(60)は、緑内障で左目が見えにくくなった自身の体験を絵本「memori(メモリ)ちゃんが生まれた日」にし、自費出版した。多くの人に緑内障を知ってほしいと、見えにくい時に描いたイラストを用いて仕上げた。
「カメレオン目芽」の名で、占い師や心理カウンセラーとして活動するほか、筋膜リリースやインナーヘルシーメソッドなど体や健康に関する情報を発信してきた横山さん。昨年秋、目に違和感があり眼科を受診したが結果は異常なし。しかし、状態は悪化したため、過去に発症した脳腫瘍の影響かと脳を検査したり、内科を受診したり。やはり異常は見つからなかった。
今年1月、より精密な検査をする眼科に行くと「緑内障で失明寸前」と診断され、すぐに点滴治療。一度傷ついた視神経や失われた視野は元の状態に戻らず、今後の治療は進行を抑え、今の状態を維持することと言われた。
バランスの悪い視野では歩くこともままならず、シルバーカーを使う生活に。下を向くと気持ちが悪くなるため、料理や掃除などの家事も困難になった。「仕事も順調でこれからという時だったので、自由に動けないのはつらかったし、人に頼るのも切なかった」
絵本制作は、若くても緑内障になる人が多いと今回知ったこと、実際の経過や変化を伝えたいとの思いから。「目(の受診)は後回しにする人が多いけど、早く発見すれば失明は避けられる。それを一人でも多くの人に知ってほしい」。memoriちゃんは、緑内障になった左目に横山さんが付けた名前。
36㌻、3千円。松本市平田東2の興文堂平田店とアマゾンのオンデマンド出版で購入できる。