
ドローンで何ができるかな―。将来を担う子どもたちに早くからドローンの可能性に触れてもらおうと、池田町が小中学生向けの「ITしごと体験 夏休みジュニアドローンスクール」を開いている。体験をきっかけに、仕事での活用に思いを巡らせる子もいる。
現代技術を体験し未来開いて
無料の教室は、60分の初級と90分の中級の2コースで、夏休み中に計16回。初日の7月28日の初級は、町交流センターかえでのホールで開き、小学生4人と保護者らが参加した。講師は一等無人航空機操縦士の富山裕介さん(45)。ドローン経験者は1人だけという参加者たちに、大きさや性能、そして活用法を例示し、おなじみの空撮のほか、運搬や測量などにも使えると教えた。飛ばせる場所や許可申請の方法も押さえた。
お堅い座学の後は、軟らかめの実技。基本的な操縦法を習い、輪くぐりや菓子袋を釣り上げるゲームに興じた。機敏に宙を舞うドローンに、子どもたちは興味津々。熱い視線を機体に送った。
1時間の教室を終えた松田怜馬さん(10、会染)は「遠くに飛ばしていろんな自然を(搭載カメラで)見てみたいと思ったし、うちの農業で薬をまくこともできそう。練習したい」。
農業とドローンを結び付ける話を、息子から初めて聞いて驚いたという父親の真一さん(54)も「高齢化の社会がドローンで変わるでしょうね」と、将来に思いをはせた。
教室名に「ITしごと体験」というフレーズが入るこの企画。町総務課デジタル活用推進係の前原誉宜さんは「子どもたちは、今の大人が想像もできない仕事をすることになる。早く技術に触ってアレルギーを持たないようにしてほしい」と狙いを話す。
講師業務などを行う長野市の会社「ドローンクロス」代表の富山さんは、同市では3年前から子ども向けの教室を定期的に開催。建設業などでドローンを使う業務が増えていることを背景に、保護者の関心も高いという。