
小学校から大学まで、どこの学校にもあり歌い継がれる校歌。いつから歌われるようになり、どのような歴史をたどったのか―。校歌が作られた背景や人々が育んだ学校文化について考える催しが8月29、30日、松本市あがたの森文化会館講堂(県3)で開かれる。
催しは旧制高等学校記念館(同)が開く夏期教育セミナー「校歌からみえる日本社会―校歌がうたわれてきた歴史を通して」。
初日の講演会は2人が登壇。小樽商科大(北海道)准教授の須田珠生さんは「学校は、いつ、どのように校歌を作ったのか」と題して話す。全国各地の校歌の史料を集め読み解き、戦前に校歌を制定した学校の史料から「当時を生きた人々の校歌に対する思いが感じられ、その時代の学校の空気感に触れられる」という。
音楽学者で東京大名誉教授の渡辺裕さんのテーマは「校歌は、誰に、どのように歌われてきたのか」。全国の校歌やその歌われ方を分析し、歌は単一の楽曲という存在を超え、学校での日常生活やさまざまな行事と結び付くことで「『学校文化』を形作る上での核となる重要な役割を果たしている」と指摘する。
2日目の研究発表は3人。県関係では、伊那北高校(伊那市)同窓会事務局長で元同校校長の岩崎靖さんが「旧制伊那中学校応援歌の成立過程」の題で話す。午後は研究情報交換会を行う予定。
参加無料だが、事前の申し込みが必要。申し込み、問い合わせは旧制高等学校記念館TEL0263・35・6226