楽しんで心も体も元気はつらつ 平均年齢77・8歳 松本の「梓川ラージ卓球部(シニア)」

通常の卓球(硬式)よりも大きくて軽いボールを使い、長いラリーが楽しめることで高齢者などに人気の「ラージボール卓球」。松本市の梓川体育館(梓川梓)を拠点にこのスポーツに取り組む「梓川ラージ卓球部(シニア)」には現在、過去最多の23人が在籍している。メンバーの最年少は70歳、最高齢は87歳で、平均年齢は77・8歳! 「体を動かすことで、心も体も元気に」を実践している活気に満ちたサークルだ。
練習は毎週金、土曜の午前9~11時に行っている。4台の卓球台を使い、個人個人の実力に合わせ、1対2で対戦することも。打ちやすいボールを返してラリーを楽しんだり、勢いよくスマッシュを決めたり。みんなの汗びっしょりになりながら、笑顔でボールを追う姿が印象的だ。「楽しむことがモットー」と同サークルの代表兼コーチの宮坂健さん(85、梓川梓)は力を込める。
卓球は2人いれば楽しむことができ、室内競技のため天候に左右されないのも魅力という。また、ラージボール卓球は通常の卓球より大きくて軽い直径44㍉のボールを使用。空気抵抗を受けやすく、あまりスピードが出ない上、ラケットのラバーもボールの回転を抑える表面が粒状のものを使うため、ラリーが続きやすいという。
全国的に高齢者に人気で、同サークルも入部希望者が後を絶たない。宮坂さんは「台は4台しかない。これ以上メンバーが増えると、プレーできない人も出てくる」とうれしい悲鳴を上げる。
2014年、梓川公民館主催の「健康卓球教室」が開かれたのをきっかけに、講師を務めた宮坂さんを中心に、参加メンバーで15年に同サークルを立ち上げた。当初は卓球初心者がほとんどだったが、その後メンバーが入れ替わり、学生時代に経験した人も入部。個人の実力に違いはあるが、楽しむことが最優先で、勝ち負けにあまりこだわらないため、強い人がレベルを合わせる、思いやりの精神もこのサークルの特長としてある。
とはいえ、勝てばうれしく、負ければ悔しいのは当たり前。江口信晴会長(77、梓川倭)は「勝ち負けを味わうことも楽しみ。ラリーはボールを打ち合うだけでなく、気持ちのやりとりでもある」とし「サークルが長く続く秘訣は同世代が多いからでは」と話した。
健康卓球教室から参加している川村豊さん(78、梓川梓)・節子さん(80)夫妻は、「体を動かすいい機会。打ちやすいボールを返してくれるなど、心優しい仲間がいることで続けられる」と笑顔を見せる。
コロナ禍でも、マスクを着用するなどの対策をして休むことはなかったという。「腰が痛い、肩が凝るなどの不調のある人も、『卓球をすると体が軽くなる』と言っている」と、〝卓球効果〟を力説する宮坂さん。
体を動かすだけでなく、「孫が生まれたよ」などといったコミュニケーションを取る場でもあるサークル活動。今後、日帰り旅行やお楽しみ会など、さらなる楽しみも増やしていく計画だ。