寝かしつけのプロと共に夜を過ごせる  松本の「ドアーズヨナキカフェMinto」

赤ちゃんの夜泣きに悩む両親が、寝かしつけのプロと共に夜を過ごせる「ドアーズヨナキカフェMin to」。松本市の泊まれるおもちゃ館 「マツモトサトヤマドアーズ」(岡田下岡田)で、毎週火曜午後9時~翌朝6時に営業しています。運営する施設オーナーの赤沼留美子さん(54、井川城)、店長の伊東琴巳さん(41、岡谷市)に話を聞きました。
同施設は「実家代わり」がコンセプト。子育て世代に配慮した2階建ての建物には、おむつ交換台や授乳室が完備され、自由に遊べるおもちゃは100点以上あります。1階には宿泊客以外も利用できるカフェがあり、ランチを楽しんだり、おもちゃで遊んだりできます。
赤沼さんが「夜泣きカフェ」を始めたきっかけは、宿直中に赤ちゃんの泣き声を何度も聞いたこと。いつやむとも分からない夜泣きに頭を抱える母親や父親を救いたいと、宿泊客限定で、親子に付き添うサービスを始めました。
夜泣きが始まると、両親の代わりに抱っこをしたり、育児相談に乗ったり。その試みは利用者に好評で、「もっと地域に開かれた事業に」と考えます。そんな頃、伊東さんがお客として宿泊します。母親の心のケアと赤ちゃんの発育を支える活動をする伊東さんは、赤沼さんの思いを聞き意気投合。今年6月にカフェをスタートしました。
両親をサポートするのは、子育て経験のある赤沼さんとベビーマッサージ講師の資格を持つ伊東さん。主な対象は1歳までの赤ちゃん連れで、初めての育児で戸惑う母親はもちろん、祖父母や父親だけの利用、上の子の同伴もできます。人数や年齢に制限はありません。
夜泣きが始まってから来店でき、最終受け付けは午前1時。利用料は一律2500円(短時間利用も可)。個室を希望する場合は前日までの予約が必要です。
宿泊客と同じタイプの部屋を使用するので、赤ちゃんが眠った後は、そのまま親子で朝まで休めます。利用者が増えれば相部屋になり、交流が始まることも。1階のカフェスペースでひと息つくこともできます。ノンカフェインのドリンクやスープなどは自由に利用できます(利用料に込み)。授乳やおむつ替え、ミルク用のお湯も利用できます。
照明を落とした室内は、穏やかな音楽が流れます。いつ訪れても対応できるよう、スタッフは1階で待機。利用者には月齢に応じた抱っこ法を試すなど、その子に合った寝かしつけを一緒に考え、安心して眠れるよう寄り添います。営業を週1回だけにしたのは、赤沼さんの「その日だけは全力で深夜に臨もう」との思いからです。
個室を予約し、10カ月の長男と2人で7月に利用した市内の30代の父親は、「夫婦ともどうしようもなくなった時に、こうして逃げて来られる場所があると助かる」と話し、スタッフに子育ての悩みを打ち明けたといいます。
赤沼さんは、「夜泣きは親が一人で抱え込みやすい。来たいと思ったときに頼ってほしい」と言います。
マツモトサトヤマドアーズTEL0263・87・3943。ヨナキカフェMin toのインスタグラム