
美術団体「二紀会」が東京の国立新美術館で毎年10月に開く公募展「二紀展」への出展を目指す県支部会員の作品展「長野二紀展」が30日まで、松本市美術館(中央4)市民ギャラリーで開かれている。遺作を含む35人の心象画を中心に、強い個性と色彩にあふれる作品が展示されている。
50号から150号までのキャンパスに、自分の目や心を通して捉えた形を表現した心象画が並ぶ。会員は30~80代で、長年美術制作に携わる教員や元教員が多い。
画面いっぱいの大胆な構図と鮮やかな色彩が目を引く米津福祐さん(上田市)の「雷電の青春」、地元の風景に神仏や供物などのモチーフを複層的に重ね、神々しい光とともに表現した川上久光さん(下条村)の「祈りの星」など、会員の長年の蓄積が感じられる力作ぞろい。土や炭、灰などを画材に使ったり、布などの異素材を取り込んだりして表現した意欲作も。
毎年のように来場するという大谷清さん(78、山梨県)は「それぞれの会員の傾向、変化が感じられてとても面白い」とじっくりと眺めていた。
支部長の花岡克行さん(岡谷市)は「県支部は個性的でオリジナリティーある作品が多いという評価をいただく。どんな心象を表しているか、タイトルをヒントに自由に楽しんで見てもらえたら」。
入場無料。30日午後2時半~4時半は、会員が相互に作品を解説する公開ギャラリートークを行う。