
塩尻市は8月11日、「平和祈念のつどい」を市保健センターで開いた。満蒙(まんもう)開拓平和記念館(阿智村)の寺沢秀文館長の講演と、今月5~6日の広島平和教育研修に参加した市内6校の中学3年生12人の報告を、市民ら約130人が聞いた。
研修参加者のうち楢川小中校の小林健人さんは、被爆者の梶本淑子さんから「聞いたことをそのまま伝えるのではなく、感じ考えたことを自分の好きな手段で伝えてほしい」と言われたとし、「二度と戦争をしないために、日本が歩んできた歴史をより深く学びたい」と決意を述べた。
塩尻中学校の小嶋蒼仁(あおと)さんは、被爆の惨状を伝える写真や資料を展示した広島平和記念資料館を見学し、「衝撃で人生が変わったと感じるほどだった」。広島の人たちが平和を実現するためにさまざまな活動を続けているとし、「私たちも平和について真剣に考え、小さな行動であっても声を上げれば、世界は少しずつ変わるかもしれない」と報告した。
寺沢さんは「満蒙開拓団の歴史に学ぶ平和の尊さ」と題して講演。長野県が全国一多い開拓団を送り出した理由や、塩尻からは807人が渡満し、345人が生還できなかったことなどを話した。
同市は1985年に核廃絶と非核三原則堅持の平和都市推進宣言をし、94年から中学生の広島平和教育研修を続けている。