
松本市内で9月2日まで開いた国際音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に出演したサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の奏者2人が8月27日、音楽活動による知的障がい者の自立を目指す楽団「ケ・セラ」を運営するNPO法人ケ・セラ(松本市寿北7)を訪れ、団員らと「音楽交流」した。
2人はバイオリン奏者・白井圭さん(43)とコントラバス奏者・幣(へい)隆太朗さん(45)。楽団のメンバー18人は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲「彼こそが海賊」、ゆずの「栄光の架橋」、八神純子さんの「みずいろの雨」を披露した。
2人はそのお返しに、グリエールの「子守歌」を演奏。弦楽器の奥深い音色を会場に響かせた。
その後の質問コーナーでは、「楽器はいつから始めたか」「コンサート前のルーティンは」などと団員が質問。「どうしたら楽器が上手になるか」の問いに白井さんは、「音楽を楽しいと思うこと。そして情熱を持って課題を克服して」と答えた。
ケ・セラでキーボードを担当している橋本千恵子さんは「二つの楽器で合わせた音が良かった。コントラバスに触れてうれしかった」と笑顔。幣さんは「心を揺さぶる演奏を心がけているが、ケ・セラの演奏に心を揺さぶられた」と感心した。
交流会は安曇野市出身で、ケ・セラのサポート会員、原田雅之さんが2人の知人という縁で実現した。白井さんと幣さんは11月10日に松本市音楽文化ホールで開く八重奏のコンサートに出演予定で、その招待券を贈った。