【亜矢子先生に聞いてみよう!】#1 宿題嫌がる子どうしたら…

「漢字練習をしているけどテストで書けない」「九九が覚えられない」など子どもの学習で困っている、悩んでいるというお母さん、お父さんはいませんか?元中学校教諭で、さまざまな学習法を提案している「さくら*みらい塾」(箕輪町)の代表、小島亜矢子さんが、小・中学生の子どもを持つ親からの質問に答える「次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!」をスタートします。

Q 子どもが宿題を嫌がり、私が無理にやらせても適当に終わらせようとして困ります。どうしたらいいのでしょうか。(小3女子の父)

やらない原因探ってみて

A 本当に多い質問です。悩みますよね。では「宿題が好きでたまらなかった」という大人の方、手を挙げてください!「なんで宿題をやらなきゃいけないの?」という子どもの気持ち、実は大人もよく分かっています。
親や祖父母が学生だった「大量生産、大量消費」の時代の日本社会は、上司の言うことを素直に聞いて、いかに忍耐強く同じ作業ができるかが求められました。だから「作業的宿題」にも意味があったかもしれません。でも今は違います。
教員時代から生徒をたくさん見てきましたが、どんなに真面目にやっても得点が上がらない子がいます。なぜか?それは宿題が「学習」ではなく「作業」になっているからです。例えば「漢字をとにかく1ページ埋めた」ときのノート。間違った字を繰り返していたり、最後の方は「字」と認識できないほど崩れていたり(笑)。残念ですがそれは「学び」ではありません。
新たな時代をつくる子どもたちのために、まず親が「今日やるこの宿題にどんな意味があるのか?」と疑ってください。「宿題をやらない」のは、その子なりの理由があるのです。その原因を探ってみましょう。そして勇気がいることかもしれませんが、場合によっては「やらなくてもいい」という選択肢も考えませんか?
これにはいろんなニュアンスがありますが、とりあえず親の言葉に対して子どもは「自分の頭で考える」でしょう。そのうちわが子に必要な学びは何かが見えてきます。その何かが見えてくれば、出された宿題をアレンジすることもできます。