【亜矢子先生に聞いてみよう!】#4 子どもがスマホ欲しがるが…

Q 子どもがスマホを欲しがります。「お友達がみんな持っているので連絡を取り合いたい。きちんと勉強もする」と言っています。買ってあげてもいいでしょうか?(中1女子の父)

高校生くらいまで毅然とした態度で

A 故スティーブ・ジョブズ氏(米アップル共同創業者)が、自ら開発したデジタル機器をわが子に与えなかったのは有名な話です。視力や姿勢だけでなく、脳にも悪影響があるという研究結果も。成長途中の子どもは特に心配です。
「勉強するから」という言葉でスマホを与えられ、成績が上がった生徒を私は見たことがありません。「夜中までゲームをして寝不足」「お風呂にも持ち込むほど手放せなくなった」「LINEから外された」「うっかり書き込んでトラブルになった」…。果ては心身に不調を来した子もいました。
お子さんに「みんなって誰?」と全員の名前を聞いてください。危険を理解している親はスマホを与えていませんよ。スマホを親に取り上げられたら気持ちが楽になった子どももいます。学校の管理下で進める情報通信技術(ICT)教育とは訳が違うのです。自分をコントロールできるようになる高校生くらいまで、毅然(きぜん)とした態度で臨むことをお勧めします。
家庭でデジタル機器の利用が必要なときのルールは3つ。(1)何のために使うか説明させる(2)親のものを貸す(3)親がいる場所で使うーです。実はこれ、自分を律する訓練になりますが、子どもの興味などを知ることで親子のコミュニケーションも図れます。ぜひ画面をのぞいて会話をしましょう!
とはいえ一番はアナログ(自然や人との生きた触れ合い、情報は本や新聞から)の世界です。豊かに、そして丁寧にその子の興味を見つけて伸ばしてあげてほしいと思います。(小島亜矢子さくら*みらい塾代表)