Q 家に帰って宿題はするのですが、テレビを見ながら、おやつを食べながらなど、集中してできないのが気になっています。(小学4男子母)
興味・関心とつながる学習を
A 複数のことを同時にできるなんてすごい!とりあえず提出することが目的になっているからなのかな。でも、もしこれが好きなこと、知りたいことの謎を解き明かすような学びだったらどうでしょう。誘惑に負けず集中して調べたり書いたり、まさに「探究」だと思いませんか?集中できないのは、その子の問題というより学習内容の問題が大きいのです。
ということで、家庭学習の形を変えてみましょう!学校の宿題が「自主学習」「自学ノート」など、自分で課題を持って取り組む形に変わってきていると以前お伝えしましたが、何をやっていいか分からず、漢字や計算のドリルなど作業的にノートを埋める子が多いようです。
そのようなことが得意な子もいますから、必ずしも悪いというわけではありません。でも、お子さんの本当の興味・関心はどこにありますか?日々テレビのニュースを見て、紙の新聞を開いてください。休みの日には外へ連れ出し、なるべく自然や人に出会い、さまざまな体験をさせてあげてください。そして、それらの多くが「学校で習っている授業につながるよ」と教えてあげてください。
サッカー好きな子がW杯に出場した国の位置や言語、文化などを調べたり(社会や英語)、動物好きな子が図鑑で生物の生態から漢字名を調べて書いたり(理科や国語)。自分の興味から広がる学習は苦痛ではなく楽しみであり、こうして得た知識はテスト前の泥縄式と違って、将来に生きてきます。
ちなみに思考力を育むときに「おやつを食べながら」はむしろOK!うちの塾の思考力コースは、おやつ必須としています。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)