【亜矢子先生に聞いてみよう!】#27 時間意識し行動してほしい…

Q 毎朝ダラダラしていて、ぎりぎりになって慌てて出発したり、間に合わないから車で送ってと言ったりする子どもたち。どう声をかければ責任を持って行動できるようになりますか。成長を待つしかないですか?(中学2年、小学6年男子の母)

スケジュール立て行動の「見える化」を

A おっしゃる通り成長すれば悩みも解消するでしょうが、今何とかしたいですよね。まずは朝よりも、夜の時間の使い方や就寝時間を確認したいところです。
でも、しっかり寝ていても朝が苦手な子もいます。朝シャキッと動きたいと思っても、できない大人も多いのでは?しかし諦める前に一つやってみてほしいことがあります。それは朝の動きの「見える化」です。
(1)大きめのアナログ時計をよく見える場所に設置する。
小学2年で時計の学習をしますが、いつも目にしているかどうかで理解度、定着度は大きく変わります。子どもには時間の概念はかなり難しく、中学や高校の入試でも、60進法の換算が必要だったり、短針と長針の角度を聞かれる問題が出たりします。普段使っているからこそ理解しやすくなるのです。
(2)よく見える場所にタイムスケジュールの張り紙をする。
「6時10分起床、6時30分朝食、7時歯磨き、7時20分出発」というように、カレンダーの裏紙などA3サイズの大きな紙に、太く大きな字で書きましょう!「ティッシュ・ハンカチ」など用意するものを箇条書きしておくのも◎。小さなお子さんの場合は、時刻が読めるようになるまで時計の絵を描いて示してあげましょう。
(3)声かけは「早くしなさい」ではなく、ゆっくりと落ち着いて「今何時?」とだけ聞く。必要なら笑顔で紙を指差し確認。
(4)1週間ごとにタイムスケジュールを見直し、加除修正する。
ポイントは、お子さんが自分で決めた時間を書くこと。「朝の時間を有効に使うには、何時に何をすればいいと思う?私が忘れちゃうから書いておくね」と。その紙に小さく「母は仕事なので送れません」とか「1送迎100円」とか書いても面白いかも(笑)。いつかこの紙が外され、イライラから解放された爽やかな朝になることを願っています。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)