【亜矢子先生に聞いてみよう!】#37 宿題のノート見せず心配

Q うちの子は、宿題のノートを見せてくれません。のぞくと隠したり、消したりしてしまいます。どんな勉強をしているのか心配です。(小学4年女子の母)

間違ってもいい自分らしい学びを

A 学習中、常に消しゴムでごしごし消している子がいます。強迫観念かと感じるほど「間違えてはいけない」が刷り込まれているなあと思うことが多いです。「教室は間違うところだ」なんて学校で聞きますが、それが子どもたちの心に落ちていない。
塾に来る子も、初めのうちはすぐに消しゴムを使います。だからまずは消しゴムを筆箱にしまわせることからスタートします。ミスは二重線など鉛筆で消し、空白に続きを書く練習をします(「ノートを無駄に使う」空白の取り方の練習もしますが、それについてはまたいつか)。
消しゴムを使わないことに慣れてくると、時間短縮になるだけでなく、思考をストップさせない効果があります。さらに「こういうふうに考えると間違えるんだ」と自分の思考の癖や道筋を後に振り返ることもできる上、指導者もその子のつまずきが分かるのでアドバイスしやすいです。
つまりミスは自分の成長のための「宝」。学習にとってすごく重要なものなのだ!と認識を転換してほしいのです。私はたくさん二重線があると、よく頑張ってるねと誉めちゃいます(笑)。「間違ってもいい=自分は認められている」という安心感が、思考を伸び伸びと広げ、自分らしい学びに向かわせていきます。
ご相談のお子さんの場合は、心配すべきは勉強ではないように思います。分からない自分が嫌なのか、もしかしたら何かつらい経験があったのか。隠したり消しゴムを多用したりすることは、もしかしたら自己否定の現れかもしれない、自信を失いかけているのかもしれない。だからといって急にむやみに誉めようとすると、子どもはすぐに見抜きます。
まずは学習以外の場面でうまくいかなかったとき「大丈夫、あなたは大切な存在だよ」と伝え続け、いずれ学習場面でも「間違えたって消さなくていいんだよ」につなげてほしいと思います。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)