Q 家で宿題をするために机に向かうとすぐにソワソワ動いてしまい、きちんと座って勉強できません。(小学1年男子の母)
体に合わせ机や椅子の高さ調整
A 小学校に上がってはや1年、そろそろ落ち着いて勉強できるのでは…という期待をやめましょう(笑)。いいんです。きちんと座れなくても。学校から何も言われていないなら我慢?できている、つまりそれは自分をコントロールできている証拠。家は安心できる場所だからこそ素の自分が出ているのです。素晴らしい!いずれ心身共に成長して筋力も付いてきますから大丈夫。今できることを考えてみましょう。
もちろん学習内容に工夫が必要ですが、今回は違う視点から。それ、もしかしたら「机・椅子」に原因があるかもしれませんよ。お子さんは今、どんどん成長しています。それに合わせて、机や椅子の高さを調節したことはありますか?
学校では、4月にクラスで身長順に並んでもらって机・椅子も高さ順に並べ、前から順に合わせてそろえたことを思い出します。それによって学習への集中力が全然違いますし、成長期ですので身体への影響大です。大人も足がぶらぶらする居心地の悪い椅子や、猫背になるような低過ぎる机で長時間仕事をするとつらくないですか?授業参観では、授業の様子以外に、お子さんの机と椅子の高さを確認してください。その姿勢で1日5~6時間いるのですから、すごく重要なことです。それだけでも授業参観に行く価値がありますよ!(笑)
さて、家で試してほしいことがあります。まず、椅子が数種類あるなら、どれが座りやすいかお子さんに聞いてみてください。高さ、硬さ、座布団や背もたれの有る無し。お子さん自身が、自分の感覚を研ぎ澄まし、選ぶ体験になります。
また、いっそ「椅子無し」もありです!スタンディングデスクは、海外や大企業で導入するところもあるほどメリットが大きいです。うちの塾でも、腰が痛い子や疲れ過ぎて眠くなりそうな子には、机を高くし立って学習してもらうことがあります(罰として立たせているのではないのでご心配なく!)。
何が合うかは人それぞれです。自分が快適に集中して学ぶために「形から入る」。ぜひ試してみてくださいね。(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)