創作に意欲 米寿の百瀬さん初個展

「ただ学びたいだけで始めた絵。人に見てもらうなんて考えもしなかった」。松本市桐の百瀬和弘さん(88)は24~28日、初の個展を同市梓川倭の市梓川アカデミア館で開く。米寿を迎え、創作意欲は衰えを知らない。
小学生の頃、絵に興味があったが、物がない時代で画用紙の質も悪く、「すぐに黒くにじんでしまった」。大人になると、今度は描く時間がなく、創作意欲は心の片隅にしまい込んでいた。
74歳で会社を退職。同市内田の絵画教室ARUGAで学び始めると意欲が爆発。週1回教室に行くが「毎回、新作を持ってくる」と主宰の有賀由延さん(77)も舌を巻く。
個展ではこれまで描いた120点余の中から約80点を展示する。「ありのままを見てもらうしかない」
入場無料。