東座「ありふれた教室」上映に合わせ元教諭・松森清昭さん講演会 子どもとの接し方考える 5月26日

塩尻市大門四番町の映画館東座(合木こずえ代表)は、5月18~31日にドイツ映画「ありふれた教室」を上映するのに合わせ、5月26日に教育現場を知る元教諭の松森清昭さん(64、松本市新村)の講演会を開く。
映画の舞台は、現代社会の縮図というべき学校。仕事熱心で正義感が強い中学校の新任女性教師が、校内で起きた盗難事件をきっかけに、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくサスペンス・スリラーだ。ベルリン国際映画祭W受賞、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた話題作。
松森さんは定年まで県内中学校の美術教諭として勤め、現在は各地で個展を開き、童画家として活躍している。教員時代は学校で起きるさまざまな問題に積極的に取り組んできた。
講演タイトルは「ふとしたはずみでこわれてしまう日常の尊さ-小津映画、山田作品を通して見える対話力」。脚本家故山田太一さんのテレビドラマや作家重松清さんの小説から、校内問題の対処の仕方や、生徒との関係性の大切さを示唆されることが多かったという。教師や親はもっと子どもに寄り添い、心の動きを知ってほしいと強調する。
当日は上映は午前10時からあり、続けて講演会(午後0時10分~1時40分)がある。要予約。「フロムイースト上映会」の会員以外は1400円。東座TEL0263・52・0515