【亜矢子先生に聞いてみよう!】#41 勉強やらず高校進学が不安

Q テスト勉強を「やる」と言うだけでやりません。テストの点数は全教科30点以下、一桁のことも…。高校に行けるか不安です。自ら勉強する力を付けてほしいのですがどう関わればよいですか。(中学1年男子の母)

得意分野観察して個性に合った学びを

A 中学生になるとこのような相談を本当にたくさん受けます。勉強をしない、テストの点がひどい、行ける高校がないのでは…。一人一人に直接お会いすればそれぞれに適切なアドバイスができますが、とりあえず今回は、こんなパターンはいかがでしょうか、という提案です。
誰もが「勉強できるようになりたい!」と思っている中、お子さんは中学に入って1年間、7割の内容が分からない状態でいます。教科学習における理解や思考、記憶が得意ではないタイプかもしれません。だから私はむしろ「よく授業に出て日々頑張っているね!」と褒めたい気持ちです。
彼にとって理解が難しくても、教室できちんと椅子に座って聞いているのですよ。家でのテスト勉強は「やらない」のではなく、「何をやっていいのか分からない」のだと察します。なので「勉強しないと高校に行けないよ!」という脅しは無意味です。それどころか「どうせやってもできないし」へ進行してしまう恐れもあります。
はっきり言いますが、高校へは必ず入れます。高校に良しあしなどなく、どこでも自分に合った学びを楽しむことで未来が開けます。だからこう言ってみませんか?「勉強、つらいでしょ。無理しないで。できる範囲でいいよ」「よく30点取れたね!頑張った」と。嫌味でも冗談でもなく、です。
今は個性が生きる時代。「勉強ができてすごい」子もいれば、「部活で活躍している」「誰とでも仲良くなれる」「実は家事が大得意」「歌声がすてき」「田畑の仕事を喜んで手伝う」「細かい作業を忍耐強く続ける」など、それぞれの得意分野こそが社会の宝なんです。個性に合うことは勝手に学ぶでしょう。
日々の生活やさまざまな体験の中でよく観察してみてください。お子さんは何が好きですか?得意なことは何ですか?(小島亜矢子一般社団法人こどものみらい舎代表)