能登支援コンサート 19日レザンホール 市内の和太鼓3団体

塩尻市の和太鼓3団体が、能登半島地震の復興を支援する「しおじり~絆~プロジェクト」の活動の第1弾として19日、「歌とピアノと和太鼓のチャリティーコンサート」を市レザンホール(大門七番町)で開く。収益を必要とされる支援活動の資金にし、現地で演奏して被災者を励ますことなども検討している。
コンサートは各45分の3部構成。1部(午後1時~)は松本市の声楽家・狭間壮さんと、妻でピアニストのはざまゆかさんの演奏会「いのちの輝きと笑顔のために」。2部(同2時~)はプロジェクトメンバー(塩尻五百渡(いおど)太鼓保存会、信州塩尻阿禮(あれい)太鼓、桔梗太鼓)の合同ステージ。3部(同3時~)は松本市を拠点に活動する和太鼓ユニット「天空」のパフォーマンス。
2部で「被災した人たちが、前向きな気持ちになれるように」と、五百渡太鼓の山本亮二会長が作った曲「前へ」を初披露。開会式(正午~)では、これまでに被災地支援に派遣された同市の福祉、商工、行政関係者らの報告もある。観客の退出や再入場は自由。
3団体は3月にプロジェクトの実行委員会を結成。太鼓の仲間がいて、漆器産地の縁で塩尻商工会議所が物資を届けるなどしている石川県輪島市を支援することにし、商議所を通じて現地のニーズを把握する。
4月に現地を訪れた事務局の宮幸生さん(桔梗太鼓)は、復興に時間がかかるのを実感したといい、「必要な支援は日々変わる。長期にわたり活動したい」。阿禮太鼓の増田くみ代表は「太鼓の仲間をはじめ、多くの人が『手伝う』と声を上げてくれ、ありがたい。震災を風化させないことが一番大事」と話す。
プロジェクトの活動は、桔梗太鼓の=ウェブサイト=に掲載。コンサートのチケット(1000円)はマルナカ(大門泉町)で販売している。問い合わせは℡090・2324・3892