「個性」生かし心一つに 「まつもとジュニア室内楽団」始動

小学生~大学生ら23人が初練習

松本市を中心に活動する「まつもとジュニア室内楽団」が今春発足し、5月10日、初の練習会をあがたの森文化会館(県3)で開いた。小学1年生~大学2年生とボランティア演奏の大人計23人が参加した。
事前に楽譜が渡されていたパッヘルベル「カノン」とモーツァルト「アイネクライネナハトムジーク第1楽章」を、信州室内オーケストラ常任指揮者の荒川昌美さん(箕輪町)の指揮で奏でた。荒川さんは、「隣の人の音を聴きながら澄んだ音を出しましょう」などとアドバイスした。
団員はほとんどが初対面。上級生の指の動きを見ながら弾く小学生や、美しい音色で全体をリードする高校生など、各自が技術を持ち寄り音色を重ねた。
コンサートミストレスの宮田花蓮さん(16、松本市大手)は「今まで一人で弾いてきたので、大勢で奏でてみるのも面白そうと思い参加した。皆と心を一つにして演奏したい」。栢本咲さん(16、同市笹賀)は「小さい子が一生懸命弾いている姿を見ると自分も頑張ろうと思う。全員での音づくりが楽しみ」と話した。
荒川さんは「一人一人の個性を大事に、音楽の喜びを感じられるような演奏を目指したい」と話した。
同団は“楽都・松本”に子どもたちのオーケストラを─と、中信地区の弦楽器指導者らで発足。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスで構成する。
11月に発表会を予定。練習は毎月第2、4金曜午後6時から。体験入団や見学も募集中。事務局℡090・6309・356