鮮やか気持ち明るく 安曇野で軽井沢の染織作家草木染と自然服の作品展

安曇野市穂高有明のギャラリーぬく森は28日まで、軽井沢町の染織作家・nono-craft(ノノクラフト)さんの作品展を開いている。藍やアカネ、ザクロ、エンジュなどで草木染めしたスカーフや洋服、自ら縫製したり刺しゅうを施したりしたナチュラルな衣類など約200点を展示、販売している。
「透明感のあるきれいな色が持ち味」と話すnono-craftさん。例えば藍染めでは、スカイブルーのような柔らかでクリアな色を表現。染まりにくい染液を作り、何度も染める作業を繰り返して理想の色合いに仕上げるという。原料から色素を抽出する際も植物ごと細かな温度調節で煮出すなど工夫し、「色に濁りやくすみが出ないよう、全神経を使い気を配る」と話す。
藍と、黄色に染まるエンジュなど、違う色の染料で重ね染めをして仕上げた鮮やかな緑色のスカーフも目を引き、訪れた人は「気持ちが明るくなる色ばかり」と見入っていた。草木染の糸で刺しゅうを施した服、ブローチなども並んでいる。
午前10時~午後5時。木曜定休。ぬく森℡0263・84・4133