市民芸術館でコンテンポラリーダンス公演「希望の家」

松本市のまつもと市民芸術館(深志3)でコンテンポラリーダンスの公演「希望の家」が6月8、9日、上演される。同館芸術監督に4月就任した倉田翠さんが企画する公演の第1弾。主宰するダンス団体「akakilike(アカキライク)」(京都市)による5年ぶりの劇場新作を松本に滞在してつくり、世界初演する。
倉田さんをはじめ、俳優やダンサー、現代アートの作家ら5人が出演。演出や構成を手がける倉田さんは、自分自身と社会の間にある問題意識を基に創作する。演劇やダンス、音楽などを駆使して現実社会に問いを投げかけ、その作風は“ドキュメンタリーとフィクションの間”と国内外で評価されている。
今回のテーマは「信仰」。人や自然、宗教など人が信じるさまざまな対象の中で、何をよりどころに生きるかを考え、中でも他人同士が相手を信じ家族になる誓いを立てる「結婚式」に注目し、さまざまなジャンルのアーティストの個性を生かした舞台を展開する。
倉田さんは「自己紹介だと思って、なるべく正直に普段の私のままで作品を発表したい」とメッセージを寄せている。
8、9日とも午後2時開演。一般3500円、25歳以下千円。1日午後2~3時、同館オープンスタジオで稽古を公開する。無料で出入り自由。定員30人(要申し込み)。