田淵行男記念館で山岳写真展

安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館は9月8日まで、山岳写真を得意とする※本(まつもと)一男さん(79、須坂市)の写真展「岳(ヤマ)と谷(タン)―穂高岳から劔岳(つるぎだけ)まで」を開いている。田淵行男さん(1905~89年)の写真に感銘を受け、その田淵さんに師事した山岳写真家・水越武さん(86、北海道)の指導を受けて選んだ30点が並ぶ。
中学時代に写真を始めた。登山は社会人になってからで、北アルプスを主に撮影。フィルム撮影にこだわるため、「1枚に神経を集中する」。2005年、写真集「山稜黎明((さんりょうれいめい)」を自費出版した。
60歳からは山岳ガイドにザイルワークや岩登りなどを教わり、剣岳周辺に10年通った。
水越さんとの縁は7年前から。※本さんの写真を見た水越さんが今回の展覧会を企画。水越さんの指導を受けながらテストプリントを繰り返し、出品作を決めた。
会場には、迫力のある「雲霧の雪渓」や、群青色の山とピンクに染まった空が美しい「早暁(そうぎょう)劔岳」などが並ぶ。雪の塊が落ちる「ブロック雪崩」を捉えた写真もある。
午前9時~午後5時。祝日以外の月曜と、祝日の翌平日休館。高校生以上310円。
7月7日午後5時から、水越さんや※本さんとの座談会がある。定員30人で要予約。入館料が必要。同館TEL0263・72・9964

※木ヘンに沿のツクリ