空手「紀心会」小学生5人ら全国大会へ稽古励む

松本市の菅野小学校体育館や笹賀公民館などで練習する空手道場「紀心会」の小学生5人が、今夏に出場する全国大会に向け、稽古に励んでいる。同小3年の小池葵音(あお)さんと天蘭(そら)さんは双子の姉妹で、1年の太陽君は弟。洗馬小4年の伊藤翼君、芳川小2年の丸山新(あらた)君も上位を目指す。

学年別で争う形に出場

5人は、学年別の全日本少年少女選手権(全少=8月10、11日・東京)の形に出場する。予選の県小学生選手権(5月22日・佐久市)も学年別で、小池3きょうだいは天蘭さんが優勝し、葵音さんは2位、太陽君が優勝。伊藤君は2位、丸山君は3位で、それぞれ全国切符を手にした。

双子の姉妹家でも練習

小池姉妹が空手を始めたのは、幼稚園年中の時。友達に付いて体験したのがきっかけだ。2人は、稽古中に注意されたことなどを書き留めたノートを見ながら、家でも練習。朝は縄跳びをし、背筋やスクワット、腕立て伏せなどの筋トレも欠かさない。
自身も初段の母、恵麻さん(36)は「空手を始めてから、引っ込み思案だった2人が自分を出せるようになった」。櫻井功道場長(47)は「2人は勝ちたいという気持ちが強く、日頃の練習が結果につながっている。全国へ行って終わりではなく、経験を次に生かしてほしい」と話す。
葵音さんは「大会で優勝できるとうれしい。技のスピードを速くしたい」。天蘭さんは「大きな大会は緊張するけど、1位を取りたい」と、切磋琢磨(せっさたくま)して頂点を目指す。

小池3きょうだいと丸山君、塩尻志学館高校1年の丸山詩和(うたな)さんは、松涛館流の北信越大会(5月4日、富山県)の形でそれぞれ上位になり、同流の全国大会(9月25日、東京・日本武道館)に出場する。組手でも北信越2位の天蘭さんは、両方に出場する。