ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」 澤本夏輝さん

人気グループ「EXILE」や「三代目JSOULBROTHERS」と同じプロダクションのダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS(ファンタスティックス)」のメンバー、澤本夏輝さん(29、松本市出身)の今年の活躍に目が離せない。昨年末にメジャーデビュー5周年を迎え、3枚目のアルバムをリリース。初のアリーナツアーも行う。
澤本さんはパフォーマーとして、パワフルでしなやかなダンスで多くの人を魅了する。3枚目のアルバムは「FANTASTIC ROCKET」。アリーナツアー2月からで、全国13公演を予定する。FANTASTICSについて「何色にも染まらない変幻自在なグループ」とし、「新しい形を常に表現したい」と意欲を燃やす。
個人としても4月から、佐賀新聞が発行する情報紙で料理レシピを紹介する「サワサガ食堂」を連載。福島中央テレビでは地元野菜をリポートするコーナーに出演するなど、活動の幅を広げる。

ダンスを始めたのは4歳。テレビから流れる音楽に合わせて必ず体を動かす姿を見た親に、ダンススクール通いを勧められた。小学校でサッカーも始めたが、中学生の時にダンスに絞り、週5、6日練習。高校時代から本格的にチームを組み、コンテストで好成績を残すと、さらにのめり込んだ。「1位になりたいという気持ちが強かった」と振り返る。
高校卒業後の2012年、所属するプロダクションLDHが運営するエンターテイナー育成スクール「EXPG STUDIO」に入校するため上京。翌年、三代目JSOULBROTHERSのアリーナツアーでサポートダンサーを務め、「たった7人が何万人もの人を幸せにしている」とアーティストになることを改めて決意。
16年、EXILEのメンバー2人をリーダーに「FANTASTICS」を結成。翌年ボーカル2人が加わり、18年に「OVERDRIVE」でデビューした。「ステージに立てるだけで幸せだなと思う」と澤本さん。
ただ、デビュー後は、コロナ禍でアリーナツアーが中止になるなど、平たんな道のりではなかった。そんな時でも、オンラインライブを3カ月に1度のペースで開催。「毎回違う見せ方を考えた。グループの魅力をどう表現するか、メンバーとしっかり話し合う濃い時間を持てた」

縄手通り、松本カタクラモール(イオンモール松本の場所にあった大型商業施設)、あがたの森…など、松本市には澤本さんにとって思い出の場所がたくさんある。「中信地区にはふとした時に行きたい場所が多い。地元の人に誇らしく思ってもらえたり、地域に貢献できたりする仕事をFANTASTICSの澤本夏輝としてやっていきたい」と抱負を話す。