桜の下で懐かしの歌 貞麟寺で「さくらかふぇ」

白馬村神城の貞麟寺で4月26日、境内の桜を観賞しながら、コーヒーを飲んだり一緒に歌を歌ったりする催し「さくらかふぇ」が開かれた。花びらが舞い散る中、村内外から100人近くが参加し、歌声を響かせた。
参加者は本堂の外に並べた椅子に腰をかけ、アコーディオン奏者の柴田勲さん(72、池田町中鵜)の伴奏で、「青い山脈」「幸せなら手をたたこう」など懐かしい曲に声を合わせた。時には柴田さんのジョークで笑うなど、屋外の「歌声喫茶」のような雰囲気を満喫していた。近所に住む67歳の女性は「まだ花盛りの桜や、花びらの舞ういい雰囲気での中で歌うと気持ちがよく、楽しい」と笑顔だった。
催しは、高齢者など幅広い世代の居場所づくりや交流のきっかけにと、樹齢推定400年というシダレザクラなどが見頃の時期に合わせ、村内有志や福祉関係団体などが開催。コロナ禍を経て5年ぶりの開催で、世話人の海野晴園(はるえ)さん(71、同村神城)は「久しぶりに再開でき、大勢が集まってくれて幸せ。新たな出会いや声を出して気分転換になればうれしい」と話した。