華道の真派青山(しんぱせいざん)流による「野外いけばな展」が5月1~6日、松本市の松本城本丸庭園と黒門で開かれた。家元の上條香月さんの門下生34人が3点を制作し、観光客の心を引き付けた。
本丸庭園を飾ったのは、花に大きな藤づるを絡め、天に昇る竜をイメージした作品。松本城のりりしさと花の美しさが見事に調和し、観光客の絶好のフォトスポットになった。
また、黒門に飾られた甲冑(かっちゅう)の両脇に花を生け、華やかに演出。観光客を迎える黒門の前には、県木のシラカバをあしらった作品を飾った。
門下生の一人、濱田ちさ子さん(塩尻市宗賀)は「“調和”の尊さを感じてもらえたら」と話した。