差別ない学校願い植栽 朝日小「人権の花」運動花苗贈呈式

松本地域3市5村と長野地方法務局松本支局(松本市)などでつくる「人権啓発活動ネットワーク協議会松本支部」は10日、本年度「人権の花」運動の花苗贈呈式を朝日小学校(朝日村)で行い、マリーゴールドとサルビア、ニチニチソウの苗計180本とプランター60鉢、培養土30袋を贈った。
贈呈式には関係者と5年1組(26人)が参加。長野地方法務局の竹本敏子松本支局長が「協力して大きく育て、花を咲かせてください。朝日小学校がいじめや差別のない楽しい学校生活になることを願っています」とあいさつ。式後には代表児童9人が花苗の一部をプランターに植えた。
同運動は、花を協力して育てることで命の大切さを知り、思いやりの心を育んでもらおうと1982(昭和57)年から続け、年度ごとに構成市町村の小学校に贈っている。本年度は同校と山形小学校が対象だ。
吉田りあんさん(10)は「毎日、水やりを頑張って、皆が『きれいだな』と思えるように育てたい」、中原瑠愛(るあ)さん(11)は「苗の状態でもきれいだけれど、もっと大きく育てていきたい」。育てた花は、村内の福祉施設や企業に贈呈する予定だ。