3年をかけた「紫式部」も かんでんギャラリー木目込み人形展

上松町小川の関西電力木曽水力センター内「かんでんギャラリー」で、木目込み人形の教室を開く田上仁美さん(73、木祖村薮原)と、受講生3人の作品展が開かれている。みやびやかなや衣装をまとった人形や、ほっこり和む動物など約30点。29日まで。
3年かけて制作した「紫式部」をはじめ、宝珠をくわえた「天翔龍」、猿や犬のお供と並ぶ「桃太郎」など。「『私も作ってみたい』と思ってもらえれば」と田上さん。
「真淳仁(まきよひと)」の雅号を名乗る田上さんは、30代の頃に木目込み人形に一目ぼれして習い始め、22年前に夫の定年を機に夫の故郷の同村に移り住み、自宅で教え始めた。
制作はキットを用いるが、首の向きを変えたり衣装を自分で組み合わたりする工夫も楽しいといい、「40年作っていても、同じ人形はできないほど奥深い」という。
午前9時~午後5時。土日曜は休みだが、26日は開館(午前9時~午後3時半)する。同センター℡0264・52・4681